話題の最新検査;PETによる癌検診! 本当にあなたは受けますか?(2/2)

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    前回は、PET検査の癌検出力が実は低いものであることを書きました。
    ならば、今後のPET検査の使い道はどうなるのでしょうか。


    (PET検査は何のため)
    PETは元々は癌と診断された人の転移や再発を調べるために使われていました。
    癌の転移巣については、他の検査では十分に検出できないことがあり、転移の有無が以後の治療方針に大きく影響するため、PET検査に健康保険も適用されているのです。
    ところが、癌やPETについての基本的知識の不足からか(それとも、このPET検査で儲けようと考えた人がいたためなのか?)、通常、癌の発見目的で行われていた検査(内視鏡やCT)に代用できるかの如く誤解され、癌の検診目的で広まってしまったのです。
    今後は「他の検査では検出しにくい場所の癌再発の検索」という目的でPET検査は生き延びていくでしょう。あるいは、さらに解像度を増すことによって、癌検診の舞台に顔を出す可能性も、なきにしもあらずです。(単に解像度を上げるだけでは、偽陽性(PETでは癌に見えても、実際には癌はないという状況)が多くなってしまうので、一工夫欲しいところです)

     

    ・・・総括です。
    PETによる腫瘍検査は優れた側面を持つ検査ではありますが、今までの検査がPETにより置き換えられるわけではありません。PET推進派の先生方も最近になってようやく「PET検査は他の検査と組み合わせることで力を発揮する」という見解を示しています。
    PET検査は、今までの検査とは違う見方で病気が観察できる(=今までとはまったく性質の異なる)検査と考えるのが正確だと思われます。


    「検診」の目的のなかでは、40才以上の中高年の方が「自分の健康状態を確認して安心する」という部分が大きいのだと思います。本当に自分の健康を確かめたい方、癌を早期癌のうちに発見したい方は、CTや胃内視鏡(胃カメラ)、大腸内視鏡(大腸カメラ)を受ける以外にありません。(楽に検査を行える技術をもつ医師もいます!)


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