ららぽーと横浜クリニックは最新鋭の大腸内視鏡(オリンパス製)を全国初導入

0
    オリンパスが2012年11月15日に7年ぶりに発売した最新鋭内視鏡システム Evis Lucera Eliteをららぽーと横浜クリニックは全国初導入しました。

    今回発売された内視鏡の新たな時代を切り開くEvis Lucera Eliteには、これまでの機種にはない様々な最新技術が搭載されています。ここでは、大腸内視鏡の視野角に関する話題を書きますね。

    (以下、オリンパスのカタログより抜粋)
    すべての大腸スコープで170度の広視野角を実現しました。
    従来(260シリーズ以前のスコープ)から30度広がったことで、広範囲を観察可能。
    襞に隠れた病変部の発見に威力を発揮します。
    (抜粋終了)





    これまでの大腸内視鏡では内視鏡の観察範囲(視野角)が前方140度であったのに対し、今回のEvis Lucera Eliteにおいては30度広がり、170度になりました。これにより、これまでしばしば問題となってきた大腸のひだの後ろに隠れた病変の見落としがほとんど無くなります。
    170度というと、すでに前方のほぼすべてが見えている状態です。つまり大腸内視鏡では、人間の従来の視界以上の範囲が見えているということ!

    昔、子供のころ、「鳥は両目でほぼ360度の視界が見えている」と聞いて、「いったいどんな絵として見えてるの?」と思ったことがあります。そんな感覚でしょうか、この視野角の拡大は。なんとも素晴らしいですね。

    ららぽーと横浜クリニックは最新鋭の経鼻内視鏡を全国初導入

    0

      オリンパスが2012年11月15日に7年ぶりに発売した最新鋭内視鏡システム Evis Lucera Eliteを、ららぽーと横浜クリニックは全国初導入しております。


      今回発売された内視鏡の新たな時代を切り開くEvis Lucera Eliteには、これまでの機種にはない様々な最新技術が搭載されています。今回は経鼻の胃内視鏡に関してだけ書きますね。

      (以下、オリンパスのカタログより抜粋)
      オリンパスは、スコープの「高画質化」と「細径化」という相反する課題に挑み続けています。GIF-XP290Nは、極細径スコープ専用CCDの採用により、5.4mmの先端部外径ながら高画質化を実現。特に近接観察時は、ハイビジョン対応スコープに迫る高精細な画像を提供します。さらに、140度の視野角により、近接観察時も一度に広範囲の観察が可能です。また、GIF-XP290Nは極細径ながら、2.2mmの監視チャンネル径を確保、胃液や粘液などの吸引をサポートします。
      (抜粋ここまで)


      これまで、経鼻胃内視鏡検査(鼻からのラクチン胃内視鏡)は、太い内視鏡を口から挿入する、経口胃内視鏡に比べて、画質の面で劣るとされてきました。(注:あくまでハイビジョンの最新式の経口内視鏡の場合にのみあてはまります。古いタイプの口からの内視鏡は1世代前の鼻からの内視鏡の画質に劣ります。)
      技術の進歩は、より細く、より高画質を可能にしました。今回の新機種においては、経鼻胃内視鏡スコープもハイビジョンに迫る高精度な画像が描出可能になりました。
      もし、「(ラクチンな)鼻からの内視鏡は画像が悪いから、(太くて苦しい)口からの胃内視鏡で検査を受けて下さい」という説明をしている施設があるとするならば、それは、単純に最新機種を導入していないからに過ぎません。

       


      ・・・・いかがでしょうか。
      もう経鼻のデメリットなどほぼなくなったと言い切ってもよいとさえ思えます。
      古い内視鏡機器を使用している医療機関には怒られるかもしれませんが。


      検診のバリウム検査の異常所見の数々

      0
        胃のバリウム検査は正式には上部消化管造影検査と言います。
        会社の健康診断などで受ける方も多いのではないでしょうか。そもそも胃のバリウム検査 で何を観察しているのかと言いますと、主には胃の粘膜の異常:デコボコ具合を見つけします。通常の単純レントゲン写真と異なり、X線を連続して照射しながら行います。バリウムは、X線を透過しないので、バリウムが口腔から食道、胃、十二指腸へと流れていく様子を、動画で見ることができます。胃を空気や炭酸ガスでふくらませて黒く写る部分を作り、白く写るバリウムとのコントラストで細かな病変を写し出す「二重造影法」という手法で行います。体をゴロゴロ動かして、胃粘膜に造影剤が行き渡るように、また胃の形に合わせ撮影出来るように体を動かしながら行います。この上部消化管造影検査を受けて、造影剤(バリウ ム)が気持ち悪い・・という思いをされた方も沢山いらっしゃるのではないでしょうか?

        さて、この胃のバリウム検査の結果で『異常所見あり』と言われ、胃の内視鏡検査を受けることになる方も沢山いらっしゃいます。異常所見って何? 要精密検査ということは危ないの!? と思われる方が殆どだと思います。
        そこで、今回は『要精密検査』としてあげられる異常所見の数々とその意味合いについてご紹介いたします。


        まずは正常の胃の形から・・・コマーシャルなどでよく見かけますよね。




        さて、いよいよ本題。異常所見の数々とその意味合いとは!


        1 前庭部狭小化



        (左後→右前の斜位像)*黒く彩られている部分は造影剤です。

        ・前庭部が発泡剤を飲んでもふくらまない(硬化している)
        ・胃炎や潰瘍を繰り返して硬くなることもあるが、異常なしであることも多い
        ・まれに癌であることもある


        2 ニッシェ


        (仰臥位正面像)
                                          
        ・胃潰瘍が治り始めると胃粘膜のひだが潰瘍に向かって集中する
        ・まれに癌であることもある
        ※ニッシェとは「壁をくぼませて作った飾り棚」の意。


        3 集中像


        ・治り始めた胃潰瘍の中心に集まった胃粘膜のひだが集中して出来る影
        ・まれに癌であることもある


        4 辺縁不整


        ・胃壁の縁がなめらかな曲線でなくなったもの
        ・潰瘍、潰瘍瘢痕、粘膜の乱れなどが原因で潰瘍や癌のこともある



        5 弯入


        ・大弯側がペコンと弯入している状態
        ・小弯近くの前壁や後壁に出来た病変(潰瘍や癌)によって壁が引っ張られておこる


        6 胃角の変形
        (短縮、開大等) 図のように胃角が変形します。


        胃炎・胃潰瘍などの繰り返しや年齢(加齢)によることが多い。潰瘍や癌のこともあるので注意!


        ・・・・「バリウム検査の異常所見の数々」、いかがだったでしょうか。
        バリウム検査所見によって病気が診断できるわけではないこともご理解いただけたかと思います。

        一般的にバリウム検査で異常所見が見つかった場合は「胃の内視鏡検査を受けて下さい」と言われる場合がほとんどではないでしょうか? なぜなら、胃粘膜表面の病気は、影絵で見るバリウム検査よりも、胃粘膜を直視できる内視鏡検査の方が当然良くわかるからです。また、会社の健康診断などでバリウム検査を受け、異常を指摘されなかった方でも安心はできません!!なぜなら、バリウム検査では
        ・早期胃癌などの微小な病変はほとんど検出できない
        ・粘膜の色調の変化しか示さない胃炎などは表現されない
        ・食道病変はほとんどが見逃されてしまう
        からです。

        このような理由で、当院では一年に一度は胃の内視鏡検査を(バリウム検査ではなく)受けて頂くように患者様にご案内しております。胃は癌になると比較的進行が早く、2年おきに胃の内視鏡検査では手遅れになってしまう事もあるのです。
        胃のバリウム検査も胃の内視鏡検査(保険診療)も、負担費用はほぼ同額と言われております。バリウム検査で異常が見つかった場合は、結局、胃の内視鏡検査も行わなければならないので、胃のバリウム検査を考えていらっしゃる方は最初に胃の内視鏡検査を受ける事をお勧めします。

        当院は鼻からの胃カメラですから喉を通る時のオエッとなる感覚もなく、ラクラク検査が終わりますよ! 熟練した医師が検査を行えば決して苦しい検査ではありませんよ! ぜひ当院にお任せ下さい。

        胃癌の組織型分類とは

        0
          胃ってそもそも、どんな役割がある臓器なのでしょうか?

          胃はまず、私たちが口にした食べ物を一時貯めておく役割があります。この間に、大 量に分泌される胃液とよく混ぜ合わせて、どろどろの状態にします。胃液は、なんと一日で1.5リットル〜2.5リットルに相当する量が出ているんですよ。 このどろどろの内容物を十二指腸に送り出し、その後は十二指腸の消化の進み具合に合わせながら、少しずつその内容物を送り出していきます。
          正常な胃では、胃の内容物の停滞時間は30分〜4時間といったところでありますが、粘度の高い脂肪などは7〜8時間も、胃の中に停滞することもあるんですよ。胃の役割は倉庫であり、かくはん器であるんですね。そんな働き者の胃が、胃癌になってしまったら・・・

          胃癌による日本における死者数は、男性は肺癌に次いで、女性は大腸癌に次いで第二位となっています。以前は男女とも第一位であったほど、胃癌は私たち日本人にとって身近な?癌である.....
          今回は、そんな胃癌の組織型分類のお話です。

          胃癌の分類にはいくつかの方法ありまして、肉眼的な形に着目した「肉眼型分類」・顕微鏡で見た顔つきに着目した「組織型分類」・全身への進行度に着目した「病期(ステージ)分類」があります。

          今回、この記事でお話しする「組織型分類」には胃癌取扱い規約内に定めがあり、一般型として腺癌を想定し、その他を特殊型とします。
          ・・すこしわかりづらいかもしれませんが、簡単に言うと、病変を顕微鏡で見た場合にどのような顔つき(組織構造)になっているかによって分ける考え方で、いろんな悪人顔があるということ。
           たとえば、表 の 1)一般型とは、腺管形成の豊富な癌です。膨張性の発育を示し、肉眼的所見は境界明瞭な限局型が多くみられます。2)特殊型は、腺癌形成に乏しくびまん性 に浸潤します。肉眼的所見は境界不明瞭が多く、リンパ行性転移や腹膜播種が多く見られます。分化型に比し若年者の割合が多いのです。


          「限局型の胃癌」などと言われると、該当した患者さんは楽観的に考えてしまうかもしれませんが、癌はもちろん癌であり、例外なく悪性です。
          以前には胃癌が原因で死亡する人の割合は、癌による死亡者のうち、約40%といわれていました。これはびっくりするくらい多い数字です・・・・他の臓器も癌 になりうるのですから。しかし近年、胃癌の患者数も、胃癌による死亡者の割合も減少してきました。以前まで男女とも日本の癌の中で、死者数が第一位だった 胃癌が、なぜ今は一番でなくなったのでしょうか?

          それは、胃内視鏡による定期検診の普及や胃癌診断法の発達により、胃癌の予防・早期発 見・早期治療が可能になり、治癒率が向上してきたからです。「胃カメラは、オエッとなるから苦手」と尻込みされる方が多いのですが、当クリニックは鼻から の胃カメラを全国でいち早く導入することで、嘔吐反射のない胃内視鏡検査を行っております。

          鼻からの胃カメラですと、カメラが舌のつけ根を通りませんから、喉に触れることもなく、不快感や吐き気をほとんど感じずに検査を受けることができますよ。それに検査中に医師との会話も可能です!!
          口からの胃カメラで「オエッ」となりもう二度とやりたくないとお考えの方、ぜひ当院で鼻からの胃カメラを受けてみてください。楽な検査で毎年定期的に検診を行って予防をすることが大切ですね。

          胃癌は、よほど進行するまでは無症状が普通ですから、まだ胃内視鏡検査をされたことのない方は、働き者の胃を気にかけてあげましょう!! 一年に一度は検査すれば早期発見・早期治療ができるのですから!!


          盲腸に出来る潰瘍;潰瘍性大腸炎とは

          0
            盲腸に潰瘍ができる病気シリーズに入れるには、ちょっと違うかなとも思ったのですが、潰瘍性大腸炎も、その病名から言って、ここに入る資格がある病気です。潰瘍性大腸炎は近年増えてきており、当院でも毎年フォローアップのために大腸内視鏡検査を受けられる方のうちの一部が潰瘍性大腸炎の治療を頑張ってい らっしゃる方です。


            「潰瘍性大腸炎」とは・・・
            潰瘍性大腸炎とは、主に大腸粘膜にびらんや潰瘍を形成する原因不明のびまん性炎症性疾患です。症状の再燃と緩解を繰り返す特徴があり、直腸から連続して大腸全体に病変が広がります。将来、がん化しやすい特徴があります。(参照)潰瘍性大腸炎とは


            <内視鏡所見>

            潰瘍性大腸炎の出血

            潰瘍性大腸炎の偽ポリポーシス


            血管透見像の消失、粘膜は祖造で細顆粒状、びらんや潰瘍の形成、易出血性、粘血膿性分泌物がみられます。とくに注腸検査では特徴的ですが、ハウストラ(結腸膨起)が消失した鉛管造や腸管の狭小・短縮も内視鏡でみられます。


            <病理診断>
            ク ローン病を始めとする炎症性腸疾患との鑑別診断が必要です。潰瘍性大腸炎に特徴的な病理組織所見といえば、「陰窩膿瘍」というものです。陰窩とは、小腸や 大腸の内側の表面(粘膜)にある無数の小さな管状のくぼみをいいます。1つ1つの陰窩は目では見えないぐらい小さく、別名は「腸腺」、「リーベルキューン の陰窩」、「リーベルキューン腺」などとよばれています。(リーベルキューンは人名。)実際に顕微鏡でみた病理写真をご覧ください。

            陰窩の強拡大です。好中球が陰窩内部に浸潤・集簇し、線管内に炎症細胞が充満しています。この状態を陰窩膿瘍の形成と言い、潰瘍性大腸炎の最終確定診断においてとても重要な所見になります。

            盲腸・直腸に出来る潰瘍;アメーバ赤痢(アメーバ症)とは

            0
              「胃潰瘍」や「十二指腸潰瘍」は、もう皆さんご存知ですね?
              (参照)胃十二指腸潰瘍とは

              ・・・実は、胃だけでなく大腸にも潰瘍はできるのです。
              今日はその大腸に出来る潰瘍の原因の一つ、「アメーバ赤痢(アメーバ症)」について書きたいと思います。


              「アメーバ赤痢(アメーバ症)」とは・・・
              原虫である赤痢アメ−バ(Entamoeba histolytica)を病原体とする感染性大腸炎で、日本では感染症法において5類感染症に指定されています。赤痢アメーバは大腸に寄生し、糞便中にシスト(嚢子・包嚢)を排泄して感染する、また性行為で広がることもあるとされています。感染源はアメーバ症の回復期患者・サル・ネズミ・シストに汚染された飲食物などであり、感染経路はシストの経口感染やハエ、ゴキブリによる機械的伝播も起こります。
              経口摂取されたシストが小腸で脱嚢して栄養型虫体となり、栄養型虫体が大腸粘膜に侵入し、潰瘍を形成します。潰瘍の好発部位は、盲腸から上行結腸にかけてとS状結腸から直腸にみられます。この「ア メーバ赤痢」は、世界各地に分布しており、世界で約5億人が感染しているといわれます。

              <症状>
              粘血便を伴ういわゆる「イチゴゼリー状」と呼ばれる下痢・発熱・腹痛・悪心・嘔吐。なかには下痢が断続的に続き、脱水症状を引き起こす場合もあります。

              <内視鏡所見>
               
              回盲弁の発赤と上行結腸に黄白色の白苔を有する潰瘍性病変がみえます。
              この他、大小不同で浮腫状のタコイボ様隆起、粘膜ひだの限局した浮腫、大小不同で不整な潰瘍、潰瘍辺縁の易出血性と発赤、紅暈を伴ったアフタ性病変という所見がみられます。


              大腸内視鏡検査で、アメーバ赤痢らしき所見を見たら、やはり海外渡航歴の有無を伺います。特に発展途上国は上下道をはじめ衛生環境の整備が不十分であり、原虫をはじめ様々な細菌や病原性微生物を口にしてしまう機会が多くなるからです。

              回盲部にできる潰瘍;ベーチェット病とは

              0
                「胃潰瘍」や「十二指腸潰瘍」は、もう皆さんご存知ですね?
                (参照)胃十二指腸潰瘍とは

                ・・・実は、胃だけでなく大腸にも、(主に肛門近くや直腸)潰瘍はできるのです。
                今日はその大腸に出来る潰瘍の原因の一つ、「ベーチェット病」について書きたいと思います。

                「ベーチェット病」とは・・・
                ベー チェット病とは、口の中のアフタ性潰瘍、外陰部潰瘍、皮膚症状(結節性紅斑)、眼症状(ぶどう膜炎、急激な視力低下、失明)など、多くの症状が合併する病気です。医学関連の方なら、もしかしたらご存じかもしれません。じつはこのベーチェット病、全身の炎症の病気であり、消化管にも潰瘍ができるのです。「腸管型ベーチェット病」とよばれ、盲腸、とくに回盲部に潰瘍をつくるのです。


                <症状>
                腹痛・下痢・下血・黒色便・便に血がまじっている・リンパ節腫大(しこりとして触れることもあります)・消化管穿孔


                <内視鏡所見>



                回盲部におおきな多発性潰瘍を認めます。潰瘍は深く下掘れし、打ち抜き病変=punched out lesionとよばれます。炎症のために腸管壁は大きく隆起し、大きな潰瘍があります。潰瘍がひどくなると消化管穿孔(腸に穴があくこと)をおこし緊急手 術になることも!!


                腸管型ベーチェット病はベーチェット病の副症状にあたります。病型診断基準の特殊病変というところに入ります。この病気を診断する上で、大変重要な所見となります。


                *ベーチェット病そのものについては、またの機会に・・・と、したいところですが、ベーチェット病について今すぐ知りたい!!病型分類を調べたい!!という方は厚生労働省のベーチェット病を研究されているチームがありますので、よろしければこちらをご覧ください。

                大腸にできる潰瘍;クローン病とは

                0
                  「胃潰瘍」や「十二指腸潰瘍」は、もう皆さんご存知ですね?
                  (参照)胃十二指腸潰瘍とは

                  ・・・実は、胃だけでなく大腸にも、(主に肛門近くや直腸)潰瘍はできるのです。
                  今日はその大腸に出来る潰瘍の原因の一つ、「クローン病」について書きたいと思います。


                  「クローン病」とは・・・
                  ク ローン病は、口腔から肛門までの全消化管に潰瘍ができる病気です。症状の再燃と緩解を繰り返す、慢性炎症性腸疾患(IBD)です。原因不明の非特異的肉芽 種性(ちょっと難しいでしょうか?)の炎症性腸疾患であり、厚生労働省より特定疾患に指定されています。若年者(10歳代後半〜20歳代)に多く、消化管のどこにでもおこりうるのですが、好発部位は回盲部です。



                  遺伝的因子、環境因子(ウイルスや細菌などの微生物感染、腸内細菌叢の変化、食餌性抗原など)などが複雑に関与し、免疫系の異常反応が生じていると考えられていますが、いまだはっきりとした原因は解明されていない病気です。


                  <症状>
                  発熱・腹痛・下痢・体重減少などです。血便はまれです。
                  ま た腹部症状はなくとも、肛門病変部(痔ろうや肛門周囲膿瘍など)がきっかけで発症が確認されることがあります。症状が慢性化すると、炎症のために腸管が狭 くなったりします(狭窄)。また、炎症が進むと、消化管壁の全層に(粘膜のかなり深いところまで)達し、腸管と腸管どうしや腸管と他臓器の間で行き来でき るようになってしまう瘻孔ができたりします(穿通・瘻孔化)。


                  <内視鏡検査所見>

                  アフタ:腸の粘膜にできた口内炎のような浅い潰瘍(びらん)で、クローン病の初期に多くみられます。クローン病ではアフタが縦列に多発します。
                   


                  縦走潰瘍:腸の縦方向にできる潰瘍です。通常、腸間膜付着側に存在していることが多くあります。
                  これがクローン病の典型的な所見です。



                  敷石像:石を敷いているようにみえることからこう呼ばれています。
                  欧州によくあるような石畳のようです。
                   
                  これらの病変が、とびとび(skip lesion)に出現します。大多数は小腸や大腸または両方に縦走潰瘍や敷石像などの病変をもっています。


                  <病理診断>

                  腸結核に比べると、白っぽくみえるはっきりと丸い空洞のような形をしている組織(乾酪壊死組織)はなく、どちらかというと境界は不明瞭でかたちが小さいのがわかりますか??

                  盲腸にできる潰瘍;腸結核とは

                  0
                    「胃潰瘍」や「十二指腸潰瘍」は、もう皆さんご存知ですね?
                    (参照)胃十二指腸潰瘍とは

                    ・・・実は、胃だけでなく大腸にも、(主に肛門近くや直腸)潰瘍はできるのです。
                    今日はその大腸に出来る潰瘍の原因の一つ、「腸結核」について書きたいと思います。


                    「腸結核」とは・・・
                    腸結核とは、活動性のヒト型結核菌を含む食べ物や喀痰(かくたん)を飲み込んだために、結核菌が腸粘膜に侵入して炎症を起こし、潰瘍を形成する病気です。腸結核は回盲部(回腸と盲腸の境界付近)に好発しますが、それはリンパ組織が豊富なためと考えられています。

                    他の臓器(例えば肺など)で結核を患い、そこから感染が広がったものを続発性腸結核といいます。逆に、他の臓器に結核の病変がなく、大腸に初めて感染巣をつくる場合を、原発性腸結核といいます。感染経路からの分類では、結核菌を飲み込む管内性転移が大部分で、そのほかに他臓器から血管やリンパ管を介して結核菌が侵入する場合や、隣の臓器から直接入り込む場合があります。

                    <症状>
                    活動性であれば、腹痛、発熱、下痢、体重減少などが主症状となります。狭窄を伴うと、悪心、嘔吐、腹鳴が出現しますが、しばしば無症状で発見されることも多いのです。

                    <内視鏡検査所見>
                    肉眼的には回盲部の地図状潰瘍・連続性のない横走潰瘍・輪状潰瘍が特徴的で、潰瘍周辺には瘢痕による粘膜集中や炎症性ポリープを伴う萎縮した粘膜(萎縮瘢痕帯)がみられます。小腸のリンパは腸管の円周方向に走っているので、潰瘍が腸管を取り囲んだり、帯状になります。また腸結核は自然治癒することも多く、変形・萎縮瘢痕帯・回盲弁の開大のみの場合もあります。


                    回盲部に出来た活動期の腸結核
                      

                    <病理診断>
                    組織学的に結核菌や乾酪性肉芽腫(かんらくせいにくげしゅ:カッテージチーズ状に見えるため乾酪と呼ばれ、乾酪壊死組織を中心に持つ肉芽腫をいいます)といわれる特徴的な病変がみられれば確定診断されます。


                    腸結核に特徴的な「乾酪性肉芽腫」
                    白っぽくて丸く見える組織があるのが見えますか??
                     


                    大腸内視鏡検査で大腸潰瘍が回盲部にできていると、慢性の炎症性腸疾患(とくにクローン病)の可能性もあります。そこで、確定診断のためには、結核菌の存在を確認することが重要です。
                    生検組織の培養やPCR法による結核菌の遺伝子診断・糞便の結核菌培養などを行い、いずれかの方法で結核菌が証明されれば腸結核と確定診断されます。

                    新名医の最新医療2012 「無痛の大腸内視鏡検査」

                    0
                      先日、「新名医の最新医療2012」の取材で「痛みの少ない大腸内視鏡検査と日帰りできる痔の手術」についてインタビューを受けました。
                      そこで取材記者に聞かれたことのうち最大のポイントは、なぜ他院の大腸内視鏡検査は痛みがあるのに、ららぽーと横浜クリニックの大腸内視鏡検査は無痛なのか?というものでした。

                      これに手短に答えるとしたら、
                      「大腸を伸展させずに、ヒトの大腸の解剖学的位置をトレースして挿入していくから」ということになります。
                      (参照)無痛の大腸内視鏡検査


                      実はこの「大腸を伸展させずに・・・」は、テクニカルには、かなり難しいことなんです。そもそも、大腸内視鏡は肛門から挿入していくものですから、「押す& 引きもどす操作」「ひねる操作」の2種類の操作しかありません。大腸はフニャフニャして柔らかい臓器ですから、普通に押す操作を行うとおなかの中で大腸が 伸展されるに決まっています(そして痛みが生じるのです)。
                      それを様々なテクニック(無送気・jiggling・pull shrinking)を用いて大腸を蛇腹状に折りたたむようにしてファイバーを進めていくのです。この当院独自のの挿入法は、業界内では「桃源郷のような」挿入法だと言われることがあります。つまり、理想ではあるが本当は実在しないとさえ言われているほど理想的な究極の挿入法なのです。


                      さて、今年も納涼会の季節がやってきました。当院の一年間の実績集を編纂する時期です。
                      今年は大腸内視鏡検査を年間5500件も行ったことになります。独自の大腸内視鏡挿入法でもって、多くの患者様に喜んでいただいたことが、私とスタッフたちにとって最大の喜びです。
                      今後もよろしくお願いいたします。   ららぽーと横浜クリニック院長  大西達也


                      calendar

                      S M T W T F S
                          123
                      45678910
                      11121314151617
                      18192021222324
                      252627282930 
                      << November 2018 >>

                      selected entries

                      categories

                      archives

                      recent comment

                      • 検診のバリウム検査の異常所見の数々
                        大西
                      • 検診のバリウム検査の異常所見の数々
                        角田尅男
                      • 毎日が胃腸肛門外来、胃大腸内視鏡検査、痔の手術
                        ヤマウチ

                      recommend

                      links

                      profile

                      search this site.

                      others

                      mobile

                      qrcode

                      powered

                      無料ブログ作成サービス JUGEM