回盲部にできる潰瘍;ベーチェット病とは

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    「胃潰瘍」や「十二指腸潰瘍」は、もう皆さんご存知ですね?
    (参照)胃十二指腸潰瘍とは

    ・・・実は、胃だけでなく大腸にも、(主に肛門近くや直腸)潰瘍はできるのです。
    今日はその大腸に出来る潰瘍の原因の一つ、「ベーチェット病」について書きたいと思います。

    「ベーチェット病」とは・・・
    ベー チェット病とは、口の中のアフタ性潰瘍、外陰部潰瘍、皮膚症状(結節性紅斑)、眼症状(ぶどう膜炎、急激な視力低下、失明)など、多くの症状が合併する病気です。医学関連の方なら、もしかしたらご存じかもしれません。じつはこのベーチェット病、全身の炎症の病気であり、消化管にも潰瘍ができるのです。「腸管型ベーチェット病」とよばれ、盲腸、とくに回盲部に潰瘍をつくるのです。


    <症状>
    腹痛・下痢・下血・黒色便・便に血がまじっている・リンパ節腫大(しこりとして触れることもあります)・消化管穿孔


    <内視鏡所見>



    回盲部におおきな多発性潰瘍を認めます。潰瘍は深く下掘れし、打ち抜き病変=punched out lesionとよばれます。炎症のために腸管壁は大きく隆起し、大きな潰瘍があります。潰瘍がひどくなると消化管穿孔(腸に穴があくこと)をおこし緊急手 術になることも!!


    腸管型ベーチェット病はベーチェット病の副症状にあたります。病型診断基準の特殊病変というところに入ります。この病気を診断する上で、大変重要な所見となります。


    *ベーチェット病そのものについては、またの機会に・・・と、したいところですが、ベーチェット病について今すぐ知りたい!!病型分類を調べたい!!という方は厚生労働省のベーチェット病を研究されているチームがありますので、よろしければこちらをご覧ください。

    大腸にできる潰瘍;クローン病とは

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      「胃潰瘍」や「十二指腸潰瘍」は、もう皆さんご存知ですね?
      (参照)胃十二指腸潰瘍とは

      ・・・実は、胃だけでなく大腸にも、(主に肛門近くや直腸)潰瘍はできるのです。
      今日はその大腸に出来る潰瘍の原因の一つ、「クローン病」について書きたいと思います。


      「クローン病」とは・・・
      ク ローン病は、口腔から肛門までの全消化管に潰瘍ができる病気です。症状の再燃と緩解を繰り返す、慢性炎症性腸疾患(IBD)です。原因不明の非特異的肉芽 種性(ちょっと難しいでしょうか?)の炎症性腸疾患であり、厚生労働省より特定疾患に指定されています。若年者(10歳代後半〜20歳代)に多く、消化管のどこにでもおこりうるのですが、好発部位は回盲部です。



      遺伝的因子、環境因子(ウイルスや細菌などの微生物感染、腸内細菌叢の変化、食餌性抗原など)などが複雑に関与し、免疫系の異常反応が生じていると考えられていますが、いまだはっきりとした原因は解明されていない病気です。


      <症状>
      発熱・腹痛・下痢・体重減少などです。血便はまれです。
      ま た腹部症状はなくとも、肛門病変部(痔ろうや肛門周囲膿瘍など)がきっかけで発症が確認されることがあります。症状が慢性化すると、炎症のために腸管が狭 くなったりします(狭窄)。また、炎症が進むと、消化管壁の全層に(粘膜のかなり深いところまで)達し、腸管と腸管どうしや腸管と他臓器の間で行き来でき るようになってしまう瘻孔ができたりします(穿通・瘻孔化)。


      <内視鏡検査所見>

      アフタ:腸の粘膜にできた口内炎のような浅い潰瘍(びらん)で、クローン病の初期に多くみられます。クローン病ではアフタが縦列に多発します。
       


      縦走潰瘍:腸の縦方向にできる潰瘍です。通常、腸間膜付着側に存在していることが多くあります。
      これがクローン病の典型的な所見です。



      敷石像:石を敷いているようにみえることからこう呼ばれています。
      欧州によくあるような石畳のようです。
       
      これらの病変が、とびとび(skip lesion)に出現します。大多数は小腸や大腸または両方に縦走潰瘍や敷石像などの病変をもっています。


      <病理診断>

      腸結核に比べると、白っぽくみえるはっきりと丸い空洞のような形をしている組織(乾酪壊死組織)はなく、どちらかというと境界は不明瞭でかたちが小さいのがわかりますか??

      盲腸にできる潰瘍;腸結核とは

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        「胃潰瘍」や「十二指腸潰瘍」は、もう皆さんご存知ですね?
        (参照)胃十二指腸潰瘍とは

        ・・・実は、胃だけでなく大腸にも、(主に肛門近くや直腸)潰瘍はできるのです。
        今日はその大腸に出来る潰瘍の原因の一つ、「腸結核」について書きたいと思います。


        「腸結核」とは・・・
        腸結核とは、活動性のヒト型結核菌を含む食べ物や喀痰(かくたん)を飲み込んだために、結核菌が腸粘膜に侵入して炎症を起こし、潰瘍を形成する病気です。腸結核は回盲部(回腸と盲腸の境界付近)に好発しますが、それはリンパ組織が豊富なためと考えられています。

        他の臓器(例えば肺など)で結核を患い、そこから感染が広がったものを続発性腸結核といいます。逆に、他の臓器に結核の病変がなく、大腸に初めて感染巣をつくる場合を、原発性腸結核といいます。感染経路からの分類では、結核菌を飲み込む管内性転移が大部分で、そのほかに他臓器から血管やリンパ管を介して結核菌が侵入する場合や、隣の臓器から直接入り込む場合があります。

        <症状>
        活動性であれば、腹痛、発熱、下痢、体重減少などが主症状となります。狭窄を伴うと、悪心、嘔吐、腹鳴が出現しますが、しばしば無症状で発見されることも多いのです。

        <内視鏡検査所見>
        肉眼的には回盲部の地図状潰瘍・連続性のない横走潰瘍・輪状潰瘍が特徴的で、潰瘍周辺には瘢痕による粘膜集中や炎症性ポリープを伴う萎縮した粘膜(萎縮瘢痕帯)がみられます。小腸のリンパは腸管の円周方向に走っているので、潰瘍が腸管を取り囲んだり、帯状になります。また腸結核は自然治癒することも多く、変形・萎縮瘢痕帯・回盲弁の開大のみの場合もあります。


        回盲部に出来た活動期の腸結核
          

        <病理診断>
        組織学的に結核菌や乾酪性肉芽腫(かんらくせいにくげしゅ:カッテージチーズ状に見えるため乾酪と呼ばれ、乾酪壊死組織を中心に持つ肉芽腫をいいます)といわれる特徴的な病変がみられれば確定診断されます。


        腸結核に特徴的な「乾酪性肉芽腫」
        白っぽくて丸く見える組織があるのが見えますか??
         


        大腸内視鏡検査で大腸潰瘍が回盲部にできていると、慢性の炎症性腸疾患(とくにクローン病)の可能性もあります。そこで、確定診断のためには、結核菌の存在を確認することが重要です。
        生検組織の培養やPCR法による結核菌の遺伝子診断・糞便の結核菌培養などを行い、いずれかの方法で結核菌が証明されれば腸結核と確定診断されます。

        ららぽーと横浜クリニックの診察の待ち時間を少しでも減らすために

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          現状、患者さんが増え続けています。当院を選んでいただけるのはとても嬉しいのですが、普通に受診したのでは、受診できないことも時にあるくらいの混雑度になってきてしまいました。そこで、下記の待ち時間節減等に関するルールをご理解の上、可能な範囲でお守りいただければと思います。

          当院の基本原則・・・・「予約された方を優先」「先に受け付けた方を優先(科目等により多少前後有)」で診療を進めております。現行ルールの中で、待ち時間を最小限に抑える方法は、以下の通りです。


          〕祥気鬚發辰討電話(045-929-5082)で予約を取りましょう
          どの科目でもOK! 初診でも再診でもOK! ほぼどんな診療でもOK!
          でも、当日の予約はお取りできません。受診する前日までに予約を済ませましょう。
          2−3時間程度の待ち時間は気にしないという方は予約なしで直接ご来院ください。

          (注意!例えばこんな方は当院の患者さんとして適格基準外ですので、受診自体をご遠慮ください。他院をご案内します)
          ・予約なしで来院され、待ち時間がかかることを知って腹を立てるなど、道徳感に欠ける方
          ・自分で診断や検査を決めつけて来院し、医師が下した診断や必要な検査を受け入れられない方
          ・当院と相互信頼関係を築けない方(恫喝・威力業務妨害・理不尽なクレームなど)
          ・医師を「先生」とみなさず、治療にあたる「しもべ」とみなしている方。患者は「お客様」であり「神様」であるという考えをもっている方。(当院は医師の指導・指示の下に慎重に治療を進めていきます。「お金を支払う側はどんな要求をしてもよい」という考えの方には診療は行いませんし、費用もいただきません。)


          ∈雑時間帯を避けましょう



          2014年12月末現在の目安を示しました(受付カウンターには常に最新情報を張り出してあります)。要約すると、以下の時間帯はかなり待ち時間が長くなるので、可能な限り避けましょう。
          全ての曜日;12-13時
          土日祝;12時以降

          これらの時間帯が混雑の「魔の時間帯」である理由は、駆け込みで受診をされる患者さんが多いことの他、医師の人数の違い、予定された内視鏡検査や手術が行われる時間帯であることなどです。
          また、午前中の診察キャパシティーを大幅に超えて患者さんが多く来院された場合は、昼前でも一時的に受付停止措置を行い、午後の診察までお待ちいただくことがあるのも理由の一つです。
          この「魔の時間帯」は、以前は5−6時間待ちが普通だったところを改善して、やっと今の状態になっておりますが、現状でも、待ちきれずに帰宅する患者さんが一日に平均2−3名いらっしゃいます。

          ・・・ちなみに、待ち時間が一番少ない時間帯は、平日の朝一番(8:40受付)です。この時間帯なら予約なしでも安全に診察を受けられます。2014年12月現在は、木金曜日の夜外来(17時〜)が、かなり空いています。

          L篆派爾鮠椶靴書きましょう
          診察室に入ってから、お話ししたいことがたくさんあった場合、問診室へ移動して、看護師がお話を伺わせていただいてから再度診察にお呼びいたします(つまり診察の行列に2回並ぶ羽目になります)。こうならないためにも、当日お渡しする問診票に症状経過や医師への質問の全てを書いておきましょう。

          その他の豆知識:3連休の前日の夜外来、3連休初日の午前外来が混雑が激しいです。


          ・・・いかがでしょうか。ご参考になりますでしょうか?


          (最後に)
          患者さんのため、親身に医療を続けていると、口コミで徐々に患者さんは増えてきます。
          当院は世界最高水準の内視鏡検査や日帰り手術はもとより、ショッピングモール内という好立地や土日祝日診療によって、アクセスしやすさという点でも最高水準であると言えます。この水準の医療に行列が出来ることは、致し方のないことなのかもしれません。事実、一日当たりの患者さん数は平均的なクリニックの8倍以上になっており、スタッフが診察を手際良く(待ち時間が少ないように)行えば行うほど口コミで患者さん数(∝待ち時間)が増えていくというサイクルです。

          日本一の人気クリニックが混雑を避けられないでいるという、この状況下では、せめて、冒頭の「予約された方を優先」「先に受け付けた方を優先(科目等により多少前後有)」の趣旨をご理解いただくと同時に、かつて標準待ち時間が2−3時間だった当院が、待ち時間を少なくするためにベストを尽くしている現状をご理解いただければと思います。
          現状、予約枠は、患者さんの希望時間通りではないかもしれませんが、かなりの確率で空いています。(その空いている枠にご都合が合わず、仕方なく予約なしで来院される患者様、申し訳ありません。「待ち時間が長くて診察を受けられなかった」などのクレームはご勘弁ください。)

          多くの患者さんの来院をいつでも心から歓迎しています。


          新名医の最新医療2012 「無痛の大腸内視鏡検査」

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            先日、「新名医の最新医療2012」の取材で「痛みの少ない大腸内視鏡検査と日帰りできる痔の手術」についてインタビューを受けました。
            そこで取材記者に聞かれたことのうち最大のポイントは、なぜ他院の大腸内視鏡検査は痛みがあるのに、ららぽーと横浜クリニックの大腸内視鏡検査は無痛なのか?というものでした。

            これに手短に答えるとしたら、
            「大腸を伸展させずに、ヒトの大腸の解剖学的位置をトレースして挿入していくから」ということになります。
            (参照)無痛の大腸内視鏡検査


            実はこの「大腸を伸展させずに・・・」は、テクニカルには、かなり難しいことなんです。そもそも、大腸内視鏡は肛門から挿入していくものですから、「押す& 引きもどす操作」「ひねる操作」の2種類の操作しかありません。大腸はフニャフニャして柔らかい臓器ですから、普通に押す操作を行うとおなかの中で大腸が 伸展されるに決まっています(そして痛みが生じるのです)。
            それを様々なテクニック(無送気・jiggling・pull shrinking)を用いて大腸を蛇腹状に折りたたむようにしてファイバーを進めていくのです。この当院独自のの挿入法は、業界内では「桃源郷のような」挿入法だと言われることがあります。つまり、理想ではあるが本当は実在しないとさえ言われているほど理想的な究極の挿入法なのです。


            さて、今年も納涼会の季節がやってきました。当院の一年間の実績集を編纂する時期です。
            今年は大腸内視鏡検査を年間5500件も行ったことになります。独自の大腸内視鏡挿入法でもって、多くの患者様に喜んでいただいたことが、私とスタッフたちにとって最大の喜びです。
            今後もよろしくお願いいたします。   ららぽーと横浜クリニック院長  大西達也

            異所性胃粘膜とは?

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              「異所性胃粘膜」という言葉を耳にしたことがあるでしょうか?
              異所性胃粘膜とは、胃粘膜が胃以外の臓器に見られたり増殖したりすることをいいます。主に先天的(生まれつき)のものと後天的(生まれてから何らかの変化を起こす)ものとに分けられます。

              医師が普段の診療中に出会う先天的な「異所性胃粘膜」は、通常、食道や十二指腸球部に分節状の小結節または茎のないポリープとして見られ、あまり病的な意味がないものです。胃液を分泌する主細胞や副細胞を持つ胃底腺粘膜から成っています。


              食道の異所性胃粘膜です。


              十二指腸の異所性胃粘膜です。
              青い色素を散布することで凹凸を強調しています。

              他に先天的なものとしては「メッケル(Meckel)憩室」というものも有名です。少し話が難しくなってしまいますが、胎生初期の造血の場である「卵黄嚢」 と、将来空腸〜横行結腸の一部になる「原始腸ループ」を結ぶ「卵黄腸管」というところがあります。胎生7〜8週には閉鎖し消失するのですが、どういうわけかそのまま残ってしまい消化管の壁が限局した嚢状に膨れ出てしまったものを「メッケル(Meckel)憩室」といいます。このメッケル憩室の中にしばし ば、胃粘膜の迷入が見られることがあります。

              後天的なものについては、再生性変化(キズの治癒)に関連しており十二指腸潰瘍や十二指腸炎の治癒過程・炎症性腸疾患(たとえばクローン病などの瘢痕)によく見られます。この場合の胃粘膜は主細胞や副細胞がない、またはあっても粗い幽門腺粘膜から成っています。


              さて、異所性胃粘膜の何が問題かというと・・・非常に稀なことですが、胃粘膜が腫瘍性変化を起こす、または潰瘍や消化管穿孔の可能性があるということです。 異所性胃粘膜それ自体は普段の症状は特にありません。胃痛や胸焼けなどの症状があって、たまたま受けた内視鏡検査で偶然発見されるというケースがほとんどです。しかし、胃ではない臓器に生息しているので、大きく育とうとして腫瘍のように変化してしまい実際に組織を奥深くまで調べると悪性細胞が含まれている、または周囲の組織が胃酸分泌に耐えられず潰瘍を作ったり消化管穿孔(消化管に穴が空いてしまうこと)を起こし緊急手術になる場合もあるなど、普段無症状の割にはかなり恐ろしいことが起こることもあるのです。
              特に症状がなくても、経鼻内視鏡検査を定期的に受けられることをお勧め致します。

              当院医療事務員による【医療機関の待ち時間が長い理由】

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                今回は皆様が一度は不満に思ったことがある【医療機関の待ち時間が長い理由】についての当院の場合のお話しで、受付事務員による記事です。

                (以下始まり)

                病院に受診した際に疑問に思うのが【待ち時間の長さ】・・・なぜ医療機関は待ち時間が長いのでしょうか?
                まず最初に、当院の標榜科は【胃腸科・肛門科・内科・アレルギー科・皮膚科】となっております。標榜科は沢山ありますが、基本的には院長一人で診察をしております。そのメリットとしては、「一回の診察で、いくつかの診療科を同時に受けることができる」というものがあります。しかし、デメリットとしては、「状況によって待ち時間が長くなってしまうこともある」というものです。最高水準の内視鏡検査と日帰り手術を求めて患者様が全国から多数いらっしゃる他、近隣のお住まいの方のかかりつけ医療も行っている現状が根本的な要素としてあります。

                時々受付で患者様がお聞きになること・・・「今、受付をすると待ち時間はどれくらいですか?」
                例えば、患者様が受付開始とともに受付をし、仮に20番目の順番であったとします。一人3分の診察時間だとすると、単純計算でありますが待ち時間は1時間ということになります。ところが、受診する患者様はそれぞれ診察の内容が異なり、定期的な診察で特に症状変わりない再診の方もいらっしゃる一方で、初診の肛門科で手術の相談をされたい方もいらっしゃいます。

                20番目の受付で、前に診察を待っていらっしゃる方達が【定期的な診察で特に症状変わりのない方】達ばかりだとします。そうであれば待ち時間は例え20番目の受付であっても30分くらいになるのかもしれません。ところが、前に並んでいる患者様が「初診で肛門科で手術の相談をされたい方」ばかりだとしましょう。そうすると診察時にお着替えをしていただいたり、診察中に【デジタル肛門鏡】という器具を使い、おしりの粘膜の状態や痔の状態などを確認することもあります。このデジタル肛門鏡のある診察室は一つしかなく、順番で案内するようになってしまいます。お着替えから含めて考えますと、とても一人10分以内の診察ではなくなります。 
                なので、受付の際に待ち時間についての質問をよく頂きますが、目安でお伝えするとどうしても誤差が生じる理由は、診察の内容が患者様によって異なるという背景があるからなんですね。

                また、別の要因「検査(レントゲンなど)の待ち時間」もあります
                例えば単純レントゲンについて言うと、検査室は一つしかなく、撮影の際にはお着替えも必要です。レントゲンは当院では医師しか撮影できないので診察や内視鏡の検査の合間でしか撮影ができません。そこで、できるだけ患者様をお待たせしないように、レントゲンの撮影の際には必ず院長は診察室の方から走ってきて、撮影をしているのです。


                「受付をしてからなかなか声がかからない」
                「自分より後に受付され人の方が先に診察室へ呼ばれてしまった」
                そのような不満に思ったことがある患者様は、もしかしたら診察の前に必要な検査での順番が回って来ず、後の受付の人が先に呼ばれてしまったのかもしれないですね。もしくは、後から来た患者様は予約を取ってあったのかもしれません。



                どういう背景や理由があるにせよ、お待たせをしてしまった場合は大変申し訳ございません。
                当院のバックヤード(診察室の裏)では常に職員が走って業務している状態です。なぜそんなに走るのか?
                それは、少しでも早く診察をご案内できるように、患者様の待ち時間が少なくなるように、歩いている時間がもったいない!!ということで、当院の職員は院長含め、今日も移動は全て走って業務を行っています!!
                少しでも患者様をお待たせすることのないように努めて参ります!!

                (以上、終了)

                「辻仲病院柏の葉」見学会

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                  7月になり暑さが日ごとに変わってきましたね。
                  先日、当院スタッフ数名が千葉県にある「辻仲病院柏の葉」を見学させて頂きました。
                  今日はその見学会の感想を看護師が書きます。

                  (以下、始まり)

                  横浜から約2時間。初めて乗るつくばエクスプレスで病院見学へ行ってきました。院長がららぽーと横浜クリニックを開業するまで勤務していた‘東葛辻仲病院’ のグループ病院になります‘辻仲病院柏の葉’という施設です。横浜市在住の方にはあまり馴染みのない施設名かと思います。正直私も‘ららぽーと横浜クリ ニック’に勤めるまでは知りませんでした。千葉県では専門病院として非常に評判が良く多数の患者様が来院しているそうです。

                  新しい街、柏の葉キャンパス駅近くに地域密着型の最新鋭病院。特に‘骨盤内臓器全体を診る病院’として2009年にオープンしたのが‘辻仲病院柏の葉’です。駅から徒歩圏にあり、ロータリーを挟んでららぽーと柏の葉がありました。周囲には高層マンションが建設中で、これから新しい街を作っていく、その中核となるのが ‘辻仲病院柏の葉’のようでした。そのため街全体に統一感があり‘辻仲病院柏の葉’も病院とは思えないような外観となっていました。建物内も、まるで ホテルのロビーのような受付、待合室となっており病気のことを忘れてしまうような雰囲気でした。

                  消化器内科・大腸肛門科外来には専用ブースと専用スタッフが検査予約を取るシステムとなっていました。また、待合室には専用のモニターがあり検査の流れに関する説明を自由に見ることができるようになっていました。
                  当院でも「予約するか検討中だが、どんな流れで検査がすすむのかを知りたい」と受付に訪ねてくる方が時々いますので、こんなモニターがあると便利ですね。また、待合室やロビーには随所に絵や写真が飾られており、患者様やお見舞いに来られた方の心の安らぎを与える空間となっているようでした。

                  内視鏡検査室は5部屋もあり、手術室も4部屋ありました。介助にあたるスタッフの構成は新人〜ベテランまで多数いるようでしたが、新人がうまく介助できないときは、すかさずベテランスタッフが補助に入ることで、患者様の安全確保と新人教育の両方がなされていました。
                  当院‘ららぽーと横浜クリニック’の運営方法とは少し異なります。当院では介助スタッフが新人のときに限らず、常にベテランスタッフが併勤することで、患者様の安全を確実に確保しています。

                  ‘辻仲病院’と‘ららぽーと横浜クリニック’。
                  施設の大きさや設備に関しては比較にはなりません。辻仲病院の良い部分を全てららぽーと横浜クリニックに導入できるかというと無理があります(ハード面の違い、行っている医療内容の違い)。

                  それではなぜ、病院見学に行ったのでしょうか?
                  患者様を迎えする気持ち、病気のことで落ち込んだ気持ちにさせない、不安な気分にさせないおもてなしの精神は施設の規模には関係ないからです。‘辻仲病院  柏の葉’は外来数や検査、手術件数に応じて、医師やナース、助手などのスタッフ数も多く配置されている訳ですが、スタッフのみなさんがテキパキと仕事をしている様子がうかがえました。そんなスタッフの姿を目にしたら患者さまはどう感じるでしょう?

                  「さわやかな気分になる」「頼りになる」「安心感がある」「ここなら(検査や手術も)任せられる」etc・・・

                  そのような部分は、私たち‘ららぽーと横浜クリニック’も共通して行える医療の姿でもあります。
                  そんなスタッフを育成していくこと、また自分自身が成長していくことの大切さ。
                  それをベースによい医療を患者様に提供できること。日常の業務では忙しさで忘れがちなことを再確認するための病院見学でもあったのでしょう。このような機会を作ってくれた院長に感謝です。


                  確 かに当院には「楽チン鼻から胃カメラ」「無痛で優しい大腸内視鏡検査」「肛門科の日帰り手術」を求めてたくさんの患者様がいらっしゃいます。患者様は「悪い病気だったらどうしよ う?」「大腸癌だったらどうしよう?」「手術は痛くないか」と不安な思いで当日いらっしゃいます。患者様をむかえる病院側としましては、患者様の不安を少 しでも軽減できる環境を作っていければと思っております。

                  (以上、終了)

                  大腸粘膜内がん(m癌)が内視鏡切除で治癒可能である理由とは?

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                    大腸癌と聞くと、開腹手術や人工肛門になるかも、といったイメージをお持ちになる方も多いかと思います。
                    確かに、進行した大腸癌の中には、開腹外科手術や人工肛門造設によるライフスタイルの変更を余儀なくされる方もいらっしゃいます。しかし、早期大腸がんのほとんどは内視鏡で切除して完治できるの です。今回は、大腸の早期がんのうち、最も早期である「粘膜内がん(m癌)」が内視鏡で治癒可能な理由をご説明いたします。


                    それは、ズバリ!

                    「粘膜内がん(m癌)」は、リンパ節などの他臓器への転移の可能性が0%だからです。





                    「粘膜内がん(m癌)」が他臓器への転移の可能性が0%である根拠は以下のように説明されることが多いです。

                    ・まだ早期すぎて転移能力をもたない
                    もし転移能力がないのなら、そもそも「悪性腫瘍」の名を語る資格がありません。

                    ・統計的な事実がある
                    100%正しいのですが、これは根拠の説明にはなっていないのですが。

                    ・粘膜内にはリンパ管がない
                    血行性転移も0%という事実を説明できません。

                    ・そもそも、これくらい早期のものはがんではない!?
                    最初に書いた「転移能力がない」に近い説明です。
                    実は日本では「粘膜内がん」は癌と呼ばれますが、西洋では癌の範疇に入っていません。


                    ・・・いかがでしょうか。
                    当院では、大腸内視鏡検査で早期がんが発見されれば、原則その場で切除を行います。
                    約10日後以降に病理検査の(採取した細胞を顕微鏡で確認する)結果をお伝えして、「粘膜内がん(m癌)」であったかどうかもわかります。定期的な検査を受けて頂き、適切な治療でご自身のお体をご自愛くださればと思います。

                    痔瘻手術後の「セトン締め」とは

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                      痔瘻の手術でセトン法についてお話した際、セトン法で手術された後、完治までは1−2ヶ月かかると,いつか書かせていただきましたが覚えていらっしゃいますか?・・・2ヶ月って結構長い期間ですよね。では実際にその2ヶ月間はどのように治癒していくのでしょうか?・・・今回はそれを図解しましょう。


                      step1 手術終了当日のお尻はこんな風になっています。

                      この輪のようになっているのがセトン(特殊なゴム)です。
                      手術中に、膿の通り道(痔ろうの管、ろう管と呼ばれたりします)にゴム(セトン=シートン)を通します。


                      step2 これが数日経つと以下の図のようになります。



                      ゴムがろう管を矢印の方向に切り開き、中の膿が排出されます。最初に固定した位置のままなら、ゴムの自然張力による切開が進んでいくにつれ、ゴムが緩んでくることになります。


                      step3
                       そこで、術後の消毒の際に、緩んできたゴムを締めて再度固定しなおします。

                      これがいわゆる「セトン締め」とよばれる処置なのです。この時患者さんとしては、“つられるように痛い”と処置の間にお話されることが多いです。キレイになったろう管は深部からゆっくり肉芽が盛り上がってきて治り ます。筋肉が再生されながら治療するので、排便障害はほとんどありません。ちなみにこの「セトン締め」は術後数回にわたって行います。


                      step4 そしてある日、ゴムがポロンととれる日がやってきます。

                      ゴムで切開した傷が治れば治療は完了です。



                      ・・・いかがでしょうか。
                      セトン法によって痔ろうが切開されていく様子を立体的に理解して頂けましたでしょうか・・・
                      わかりづらいという方のために、「セトン締め」によって少しずつ切開が進んでいくのを、下の図でも表しました。
                      下の図の点線の変化に注目です。



                                                                

                      前回もお話ししましたが、セトン法(=シートン法)の長所としては
                      *痔瘻の再発の可能性が低い
                      *肛門が緩くならずに患部を取り除くことができる
                      *肛門周囲の筋肉が少しずつ切れたところから再生されていく為、肛門の機能が損なわれない(肛門がゆるい・肛門の変形・排便障害などがない)
                      などが挙げられます。

                      治癒までの期間が1−2ヶ月だと聞くと長いように感じますが、痔瘻は自然に治癒することはまずないという病気ですので、ひどくなる前に早めに受診されることをお勧め致します。


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