神経性胃炎について

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    皆さんは“神経性胃炎”をご存知ですか?
    神経性胃炎とは、胃の内視鏡検査を受けても異常がないのに胃の機能が 低下し慢性的に胃の不快感や痛みが続いてしまう疾患の総称のことをいいます。“名前は聞いたことはあるけど、一体どんな状態のことだろう?”なんて思う人 もいらっしゃるのではないでしょうか?そこで今回は“何故神経性胃炎は起きるのか”または“どんな症状なのか”などについてお話していきたいと思います。

    ●神経性胃炎の原因
    ま ずは原因についてですが神経性胃炎はストレスが関与していることが考えられています。ストレスを感じると、胃の働きをコントロールしている自律神経のバラ ンスが乱れ食物を運ぶためのぜん動運動が正常に行われなくなるため胃の不調を訴えるようになります。また、胃酸が増加するので胸焼けするようになり食欲不 振や不眠などの症状も起こります。

    ●神経性胃炎の症状
    症状としては胃の痛み・胸焼け・胃もたれ・吐き気・食欲不振などです・・・これは胃炎と同様の症状となります。
    では胃炎と神経性胃炎はどう違うのでしょうか?
    胃炎は胃の粘膜に炎症が起きることで胃の痛みや不調をきたします。それに対し、神経性胃炎はバリウム検査や胃内視鏡検査などの検査をしても異常所見がありません。何故、神経性胃炎は胃に異常所見がないのに胃炎と同様の症状が起きるのでしょうか??不思議ですね。
    そ の理由は、ストレスによって胃の働きが悪くなるために胃の痛みや不快感、はたまた食欲不振などの症状が起きると考えられています。胃は食べ物を消化するた めに胃はぜん動運動を行っていますが、このぜん動運動をコントロールしているのは自律神経です。ストレスが過剰に(または長期的に)かかると自律神経が乱 れ、胃のぜん動運動が通常通りできなくなり食べ物を上手く消化できなくなってしまうという訳です。

    ●神経性胃炎の治療方法または改善方法
    神 経性胃炎の治療方法としては、胃の痛み・胃もたれ・胸焼けなどを改善するために消化剤や制酸剤・健胃剤などの薬の服用をしますが、原因である精神面の問題 を解決し自律神経を整えなければ症状は良くなりません。場合によっては精神安定剤を処方されることもあります。改善方法としては、ストレスを解消するこ と・ストレスの原因を少しでも取り除くこと・生活習慣や食生活を見直すことが何より大切なこととなります。

    ●神経性胃炎になりやすいタイプの人
    生活習慣などによっては神経性胃炎になりやすい人とそうではない人と違いが出てきます。

    *遅くまで仕事をする日が多くある人
    *熱中する趣味がない人
    *生活が不規則な人
    *寝不足であることが多い人
    *食べ過ぎや飲み過ぎが多い人
    *消化の良い物をあまり食べない人

    以上のような人がなりやすいと考えられています。職種や勤務形態、付き合いなどでなかなか変えるのは難しいとは思いますが可能な限りは少しでも改善していきたいものですね。

    いかがですか?神経性胃炎について少しはご理解頂けたでしょうか?
    胃炎と症状が非常によく似ているので、このような症状がある方はその違いを見過ごさないよう注意する必要があるかと思います。少しでも気になる方は早めに受診なさってくださいね。

    潰瘍性大腸炎の累積癌化率

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      潰瘍性大腸炎の患者さんは、この潰瘍性大腸炎という病気とどのように付き合っていらっしゃるでしょうか?
      寛解期に入ったからといって、油断は禁物です。自己判断で通院をやめてしまってはいないですか?
      しっかりとお薬を服用し治療を続けていく事が大切です。
      (参照)潰瘍性大腸炎とは

      今回のお話しは潰瘍性大腸炎の累積癌化率のお話しとなります。・・・・そうです。潰瘍性大腸炎は発がんしやすいことが知られているのです。累積癌化率などと聞くと、ただでさえ難病である潰瘍性大腸炎に罹っている患者さんは不安な気持ちを抱かれる方もいらっしゃるかもしれませんが、今回のブログでお伝えしたいことは内服薬での治療の大切さと、定期的な検査がいかに重要かということです。

      まず、潰瘍性大腸炎の基本事項から。
      ≪潰瘍性大腸炎は今も増え続けている≫
      潰瘍性大腸炎は、わが国の罹患率や有病率は欧米に比べて低率ではありますが、1970年以降急激に増加しています。発症年齢のピークは男性で20〜24 歳、女性で25〜29歳にみられますが、若年者から高齢者まで発症します。男女比は1:1で性差はみられません。患者数の推移を特定疾患医療受給者証交付件数からみると、平成21年度には113,306人が登録されており、毎年増加の一途を辿っています。米国の100万人と言われている患者数に比べると、 まだ10分の1程度ですが、他人事ではない病気ですね。


      さて本題、「潰瘍性大腸炎の累積癌化率」でしたね。

      ≪潰瘍性大腸炎から大腸癌が発生しやすい≫

      この潰瘍性大腸炎を母地とした大腸癌(colitic cancer)の発生率は罹患年月とともに増加します。
      潰瘍性大腸炎の患者さんの追跡調査の結果から、累積癌化率は10年で0〜5%、20年で8〜23%、30年で30〜40%と推定されています。ららぽーと横浜クリニックには100人以上の潰瘍性大腸炎の患者さんが通院していますが、実際の発がん率はそれらの数字よりやや低い印象ですが、健常者とは比較にならないほど癌化していると思われます。実際、当院には、他院で内視鏡検査が痛かったため、しばらく定期的な大腸内視鏡検査を避けていたという患者さんが多く来院されるのですが、その中には既に癌が発生してる患者さんも何人もいらっしゃいました。

      ≪潰瘍性大腸炎の罹患範囲が広ければ発がん率も高い≫

      欧米の報告では癌合併率は罹患してから10年間で、全大腸炎型で6.3%、左側大腸炎型で1.0%、直腸炎型ではリスクはないと報告されています。つまり、罹患範囲が広いと発がん率も高いのです。

      以上を考え合わせると、
      潰瘍性大腸炎の発症後長期経過(10年以上)した症例、特に全大腸炎型では、慢性炎症を背景とした炎症性発癌の合併のサーベイランス(予防と管理をすること)が重要となります。
      潰瘍性大腸炎から発生する大腸がんは通常の大腸癌と比較して分化度の低い癌や浸潤癌(つまり性質の良くない癌)の比率が高く、肉眼的に大腸炎の所見と紛らわしいこともあって早期発見がなかなか難しいのです。


      近年、症例対照研究で5-ASA製薬(メサラジン)の継続投与が潰瘍性大腸炎の緩解を維持するとともに、大腸癌発生のリスクを減少させることがわかってい ます。また、定期的な受診や下部内視鏡検査も大腸癌抑制の要因と報告されていますが、これは内服継続効果と同義の現象だと思われます。
      ・・・・内服薬での治療継続がいかに大切か、定期的な大腸内視鏡検査がいかに重要かということです。

      *5−ASA製薬 (5-アミノサリチル酸薬)とは
      5−ASA製薬は潰瘍性大腸炎の治療薬として、世界中で広く使用されています。
      5−ASA製薬には従来からのサラゾスルファピリジン(サラゾピリン)と、その副作用を軽減するために開発された改良新薬のメサラジン(ペンタサやアサ コール)があります。経口や直腸から投与され、持続する炎症を抑えます。炎症を抑えることで、下痢、下血、腹痛などの症状は著しく減少します。5-ASA 製薬は軽症から中等症の潰瘍性大腸炎に有効で、再燃予防にも効果があります。現在、潰瘍性大腸炎を完治に導く内科的治療はありませんが、5−ASA製薬の ように腸の炎症を抑える有効な薬物治療は存在します。治療の目的は大腸粘膜の異常な炎症を抑え、症状をコントロールしていくことです。

      潰瘍性大腸炎の陰窩膿瘍(crypt abscess)とは

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        潰瘍性大腸炎は慢性炎症性腸疾患の一つです。慢性に消化管粘膜に炎症を引き起こす、いまだ原因不明の難治性疾患なのです。
        (参照)潰瘍性大腸炎とは

        陰窩膿瘍(crypt abscess)とは、潰瘍性大腸炎の患者さんの炎症粘膜の病理所見(顕微鏡で見た所見)のひとつです。医師は大腸内視鏡検査の時に潰瘍性大腸炎を疑った場合に組織の生検を行い、顕微鏡所見でもって確定診断を下すことになります。潰瘍性大腸炎の確定診断に有用な所見が、この「陰窩膿瘍」なのです。


        では、「陰窩膿瘍 crypt abscess」の実際の写真をば。


        顕微鏡検査で陰窩膿瘍 crypt abscessを拡大したもの。腺管内に炎症細胞が充満しています。


        粘膜層の強拡大で炎症細胞(リンパ球や形質細胞、好中球)の著名な浸潤が見られます。また、(1)の部分に不正な形態を持つ陰窩が存在しています。


        上の写真と解説文でわかりましたでしょうか・・・・
        病理所見って、どこがその部分なのか、わかりにくいんですよね。
        専門医師以外は、わからなくても特に問題ないのかもしれません。

        「陰窩膿瘍」
        は潰瘍性大腸炎に比較的特有のものとされて降り、確定診断の目安と理解してもよいでしょう。
        潰瘍性大腸炎の病理所見は、この陰窩膿瘍以外には「腺管杯細胞の減少」「上皮の変性・脱落・消失」などもあります。腺管には構造異型として異常分岐や大小不同がみられる事があります。



        潰瘍性大腸炎と診断された患者さんは必ず一年に一度は大腸内視鏡検査をうけて、病状の確認をして下さいね。「陰窩膿瘍」の 確認のほか、全大腸炎型の方は罹患してから7〜8年以上経過すると癌化し始めることが分っています。また、潰瘍性大腸炎の治療の心得ですが、再燃再発時は 【早期にしっかりと治療する事】がとても大切となっています。悪くなってから治療を始めるまでの時間が長い程、寛解導入にも時間がかかってきます。

        痔ろうの手術法:セトン法(シートン法)とは?

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          “セトン法”という言葉を耳にしたことがありますか?
          もしかすると一度肛門科を受診したことのある方やこれまでに痔の手術の経験がある方にとっては聞き覚えのある言葉かもしれませんね。今回は、この“セトン法”が一体どんな手術法なのかお話させていただきたいと思います!

          ★痔ろうって?
          セトン法の説明をする前に・・・まずは何故痔ろうが起きてしまうのか?
          こ のことについて簡単にお話させて頂きます。痔ろうは痔の中でも最も厄介でひどいものと言われています。原因としては下痢などで肛門のくぼみに細菌が入り込 み炎症を起こし、肛門周囲膿瘍となった後に肛門周囲に排膿することで瘻管が生じ痔ろうとなります。また一度できてしまった瘻管が自然に閉鎖することなく、 完治のためには手術が必要となります。この“痔ろう”の治療法としてセトン法が用いられている訳です。
          (参照)痔ろうとは

          ★セトン法とは
          セトン法は特殊なゴムを使用して痔ろう患部を取り除き、ゆっくりと日にちをかけて少しずつ切っていくという手術です。



          (こちらも参照)痔ろう(あな痔)の治療・日帰り手術



          ○セトン法の長所
          *痔ろうの再発の可能性が低い。
          *肛門が緩くならずに悪い患部を取り除くことができる。
          *肛門周囲の筋肉が少しずつ切れたところから再生されていく為、肛門の機能が損なわれない。

          完治するまでに1−2ヶ月かかるという短所もありますが、上に挙げたような長所と比較するといかに安全で画期的な術法であるかということがお分かりだと思います。

          いかがですか?
          手術と聞くと少し怖い気もするとは思いますが、痔ろうは放っておいても自然治癒することは決してないので我慢せずに受診してくださいね。

          蟯虫(ぎょうちゅう)検査と便潜血検査を混同しないように!!

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            市や勤務先の健康診断において「2次検査の必要あり」との結果で、大腸内視鏡検査を受けられる方が、当院にはたくさん来院されます。代表的な例としては便潜血検査で陽性となったケースです。
            さっそく問診をとらせていただきますと、時々「便の検査をしたのですが、虫はいなかったのに陽性と言われました。」と、おっしゃる方がいてビックリします。便潜血検査のことを、昔、小学生時代に行った「蟯虫(ぎょうちゅう)検査」と混同されているようなのです。

            便潜血検査は蟯虫(ぎょうちゅう)の検査ではありません。同じ便の検査でも検査内容が違います。
            今日は“ぎょう虫検査”と“便潜血検査”の違いについてお話していきましょう。

            ★ぎょう虫検査とは?

            昭和20年代には寄生虫の保卵率は全国民の70〜80%(!!!)もあり、寄生虫症は結核と並んで“国民病”と言われていました。しかし昭和50年代になる と、化学肥料の普及と下水道など衛生環境の整備が進んだことに加え、集団検便や集団駆虫の普及により寄生虫の感染率は1%以下に激減しました。
            しかし、現在でも寄生虫が“完全に無くなった”という状況にある訳ではありません。衛生環境が良くなり、殆どの寄生虫が消滅していった中で、ぎょう虫はそこそこ高い寄生率を維持しているのです。 年齢別にすると、幼稚園や小学校の子ども(5〜10歳)に5〜10%の高い寄生率がみられるという報告もありますし、子ども達の両親の年齢層である 30〜40歳にも第2のピークがみられます。 オーガニックブームと関連があると言われています。

            (以下の一段落は、ぎょう虫に関してやや詳しくマニアックに・・・・読み飛ばしOKです)
            ぎょう虫はヒト固有の寄生虫で、成虫は盲腸や虫垂に寄生しています。メスはお腹の中に卵がいっぱいになると、人が眠った後に肛門から出て肛門周囲に卵を産みます。産卵の終わったメスは死んでしまいますが、卵の発育は非常に早く産卵後2〜3時間で内部に幼虫が形成され感染力を持つようになります。メスが肛門から出てその周囲に産卵する時に痒みがある為、掻くと虫卵が手に付く、または無農薬で栽培された野菜をよく洗わないうちに摂取した場合などで感染すると言われています。虫卵は下着やシーツなどの寝具に付いたり、床に落ちた物がチリやホコリと一緒に鼻や口から入ってきます。その為家族内や集団生活の場での感染が起こりやすいのです。(ふうっ。ここまで読み疲れていませんか?)


            ぎょう虫の虫卵は肛門外に産みつけられる為、検便では虫卵を見つけることができません。その為、セロハンテープ肛囲検査法により肛門の周囲についた虫卵をセロテープに貼り付けて顕微鏡で調べます。これは特殊な粘着性のテ−プを肛門のひだを伸ばした状態で強く押しつけて、そのテ−プについた虫卵を顕微鏡で調べる方法です。朝、目が覚めた時にそのまま寝床の中でテ−プを肛門にあて、上から5、6回押さえるのです。


            ぎょう虫検査キットです。この検査フィルム、見覚えありませんか?おそらく誰もが小学校の頃に経験があるのではないかと思います。尚、もしも感染が確認された場合は駆虫剤を内服しほぼ陰性化するとされています。



            ★便潜血検査とは?

            その名の通り、便に血液が潜んでいるかどうかを調べる検査のことです。
            消化管のどこかで管腔側(内側)から出血すると、便の中に血液が混入します(血便)。大腸ガンや大きな大腸ポリープなどで、便と擦れてしまい出血が多い場合 には、出血の部位によりタール便から暗赤色、鮮紅色の血便となりますが、出血が少量の場合には肉眼的な変化に乏しく、便の潜血反応を行うことで消化管出血 の有無を診断します。 以前行われてきた化学的便潜血検査(化学法)は、便中の血液成分による反応を利用した非特異的血液検出法です。この方法には動物の血液を含む肉食や鉄剤、 そしてある種の薬剤と反応してしまうため、偽陽性になりやすいという欠点がありました。
            そこで、近年用いられているのが、便中のヒト由来のヘモグ ロビンに特異的に反応を示す免疫学的便潜血検査(免疫法)です。この免疫法はヒト以外の血液に反応しないので、食事制限の必要がないのです。最近では免疫法が大主流で、大腸ガン検診の一次検査や下部消化管疾患のスクリーニング法として用いられています。なお、検診では1日1回ずつ2日間続けて採取する「2 日法」が主流となっています。


            便潜血検査は例えばこんなキットで行われます。
            いろいろなキットがありますが、採便の苦労がないように工夫されています。


            ・・・・いかがでしたでしょうか?
            同じ便の検査でも、検査の目的や調べる内容が違いますね。
            もしお手元に健康診断の検査結果があるようでしたら、もう一度ご確認してみてはいかがでしょうか?

            肥厚性胃炎とは

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              今回は慢性胃炎の一つ「肥厚性胃炎」についてお話し致します。

              日常生活の中で慢性的に「上腹部の不快感」「胃もたれ」「胃痛」などの症状を感じている病態のことを「慢性胃炎」と呼びます。この「慢性胃炎」の原因は一概には言えませんが、ストレスやアルコール、コーヒー、香辛料、冷たいもの、熱いものなど刺激物の過量摂取、アスピリンや抗生物質、非ステロイド性抗炎症剤、副腎皮質ステロイド剤など薬の副作用などがあることがあります。また、ヘリコバクターピロリが原因となることもあります。
              この慢性胃炎の状態を経鼻内視鏡で観察したら、以下の代表的な所見が見られます。

              ”汁慇胃炎(胃粘膜表面で軽い炎症のある状態)
              △咾蕕鸚胃炎(炎症により胃粘膜表面がえぐれた状態)
              0狃明胃炎
              と邯性胃炎(胃粘膜表面が正常より厚くなった状態)

              そしてそう、今回はい痢嵌邯性胃炎」についてお話したいと思います。
               
              【肥厚性胃炎】とは
              萎縮性胃炎(胃の粘膜が薄くなり、胃腺が働かなくなって粘膜が萎縮するもの。高齢になるほど萎縮性胃炎の人の割合が増えていきます。)と逆に胃の粘膜が厚くなるもので、胃液やその中の胃酸の分泌が増加し、過酸症がみられることがあります。
              症状としては、胸焼けやげっぷ、呑酸(胃液が口までこみ上げ、口の中が酸っぱくなる状態)、空腹時の胃の痛み、胃もたれなどの症状が現れます。これらの症状は肥厚性胃炎だけではなく、十二指腸潰瘍、食道がん、胃がんなどでもみられる症状なので、経鼻内視鏡による診断を受けることが先決です。
              肥厚性胃炎の治療と致しましては、胃の粘膜の状態に応じて胃酸の分泌を抑える薬や胃腸機能を調整する薬を使用し治療を行います。


              (肥厚性胃炎の内視鏡所見 粘膜ヒダの肥厚がある)


              慢性胃炎の原因として、胃潰瘍の原因や胃癌の発癌リスクを高める【ピロリ菌】の感染が深く関わっていると言われています。なんと胃潰瘍の約70%以上、十二 指腸潰瘍の90%以上がピロリ菌によると考えられています。また胃癌に関しても、ピロリ菌に感染していない人に比べると、ピロリ菌感染者は胃癌の発症のリ スクが約10倍以上も高くなることが分かっています。

              当院では胃の内視鏡の検査時に、ピロリ菌がいるかどうかを同時に調べることが出来ま す。胃の表面粘膜組織をつまみとり、試薬につけることで検査します。ピロリ菌が陰性だと検体は黄色くなり、陽性だと綺麗なピンク色になります。検査したその日のうちに結果が分かり、もしも陽性でしたら、そのままピロリ菌の除菌治療をご案内できますので、胃の内視鏡の検査を受ける方は同時に検査することをお勧め致します。

              ららぽーと横浜クリニックの舞台裏その2:『黄色の腕章が目印!CAPとは?』

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                今回は診療補助部門からの投稿です。

                (以下、始まり)

                今回はららぽーと横浜クリニックの知られざる舞台裏を少しだけご紹介したいと思います!
                皆さんは当院にいらした際、黄色い腕章を付けたスタッフを見たことがありますか?(よく第一診察室に入ると院長の後ろで診察の補助をしています!)
                初めて見た方は“何故一人だけ黄色い腕章を付けているのだろう?”と不思議に思ったかも知れません。このポジションのスタッフのことを当院では“キャプテン”と呼んでいます。

                当院では胃腸科・肛門科・内科・アレルギー科・皮膚科の5つから成る一般外来診療を行っており、このことだけでも多くの患者カテゴリーがあります。さらに! この一般外来診療は、内視鏡検査や日帰り手術と並行して行われているため、非常に多くの種類の患者カテゴリーが発生している時間帯が少なからずあるのです。その時間帯には、内視鏡検査を予約して来院された方・一般外来を予約して来院された方・予約していない方・予約されていないものの優先的な診察が必要 な病状の方・・・など、様々な方が待合室に同居しているわけですから、必ずしも来院された順番通りに診察を進めていけば良いという訳ではありません。

                “クリニックの状況に応じて診察と検査が円滑に行えるようにすること”・・・これが非常に重要なポイントとなります。そんな大切な役割を担うのが“キャプテン”という役職なのです。
                具体的には、キャプテンは患者さんを診察室へお呼びするだけでなく、院長からスタッフへの伝達事項を行ったり、何を優先すべきか自分で考えて周りのスタッフへ伝えたりなどの役割を果たしています。いわば“パイプ”のような役割です。

                いかがですか?
                診察室に入る度に黄色い腕章を見て不思議に思われていた方にとっては“なるほど”と謎が解けたような感じになったのではないでしょうか?普段は決して見える ことのない当院の舞台裏をほんの一部ですが今回ご紹介させていただきました。来院された際は是非チェックしてみてくださいね。

                (以上、終了)

                「キャプテン」というポジションは当院に2011年春から導入されたポジジョンで、アメフトで言えばQB(クウォーターバック)のようなポジションです。アメフ トの試合でQBがプレイごとにボールを振り分けるように、当院のキャプテンは、受付された患者さんに関して発生した仕事を、多くの部門へ発注します。具体 的には受付事務・会計事務・診療補助・看護師に「レントゲン撮影の介助」「肛門診察の介助」「内視鏡検査前の手順説明」「肛門科の日帰り手術後の生活注意 の説明」など、多くの種類の仕事をフィードする、いわばクリニック業務の「中枢」なのです。キャプテンの指令によって、院長があちこちに走り回ることもごく普通にあるのです。
                今では、キャプテンの仕事ぶりいかんによって、その日のオペレーションの成否が決まるといってよいでしょう。


                ららぽーと横浜クリニックの舞台裏その1:待合室編

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                  今回は当院の看護師長の投稿です、当院の待合室について話していただきます。

                  (以下、始まり)

                  患者さんが初めて来院されたときに、真っ先に目に入るのが待合室です。
                  一般的に病院の待合室としてイメージされるのは・・・・・?
                  無機質な白い壁、たくさんの人が座れるグレーの長椅子(ビニール製)、機能的だが飾り気のない内装・・・・・・・多くの人が想像するのはこんな感じでしょうか?

                  しかし、実際にららぽーと横浜クリニックに来院された患者さんが受けた印象は
                  1、天井が高い!
                  2、明るい!
                  3、ゆったりと座れる椅子がある!
                  4、受付カウンターが広い!    
                  5、コンシェルジュがいる!

                  etc

                  ・・・少し、一般的なクリニックとはイメージが異なるのではないでしょうか。
                  クリニック開業時、院長は考えたそうです。
                  「病院とかクリニックとは考えられないような空間を作ろう」
                  「従来の病院を超えたレベルのサービスの象徴のような待合室にしよう」
                  デザイナーと相談しながら作っていった結果、現在の「豪華で疲れすぎない、端正なホテルフロントのような(院長談)」待合室になったそうな。

                  なぜ、ここまで待合室の内装にこだわったのでしょうか?
                  そ れは、健康に不安を抱きながら来院する患者さんに対して、ますます不安を抱かせるようなクリニックではなく、いい意味でクリニックに来ていることを忘れる ような、そんなクリニックにしたいという意図があったそうです。そういったことが、クリニックの内装やスタッフの配置や医療業務の順序にまで生かされているのです。

                  開院から5年を経た今、開院当初より患者数が増え、「待合室が狭い」「受付システムが分かりにくい」というご意見も伺います。
                  「待合室が狭い」というご意見については、現在は予約診療枠の設定で対応しております。
                  当 院はららぽーとの一店舗としてはかなり広い区画を確保して開院したのですが、当初の予想を大幅に超える多くの患者さんが来院されることとなり、確かに手狭 になってきたのも事実です。そこで、診療予約をお取りすることによって、待ち時間の短縮化、待合室での待機患者数の調整を図り、待合室に患者があふれるよ うな事態になりにくくしています。
                  また、「受付システムが分かりにくい」ことについては、ほぼ毎日、待合室に「メディカルコンシェルジュ」を配置することにより、受付業務のスムーズ化、クリニック内の案内、診療案内をよりスムーズに進めていけるよう配慮しております。

                  どうでしょうか?院長の意図は汲み取っていただけましたでしょうか??
                  ご意見をいただいたその都度、皆様に納得していただけるような改善・対応をしてきました。
                  今後もいただいたご意見を真摯に受け止め、対応し改善に努めてまいります。

                  (以上、終了)


                  日本の保険医療制度の意義

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                    今回は当院の医療事務員による記事です。

                    (以下、始まり)

                    皆さんは病院を受診する際に何を持って行きますか?
                    【保険証】を必ずもって行くと思います。

                    この【保険証】ですが、病院の受付の勤務をしていますと、たまに忘れてきてしまう患者様がいらっしゃいます。その場合、お会計は全額自費でご清算して頂くようになるのですが、「本日は保険証をお忘れなので、全額自費でご清算して頂きますが宜しいでしょうか?」と 伺うと、とても不安な様子で「いくらかかりますか?」と質問されてくる方がほとんどです。保険証をもって医療機関を受診するというのは当たり前のようなことですが、見えない安心があったのですね。

                    今回は、この保険証、つまり【保険医療制度の意義】についてお話ししていきたいと思います。
                    まず、皆様はなぜ保険証を持っているのか?・・・それは、我が国には世界に誇れる【国民皆保険制度】というものがあるからです。日本における医療保険制度 は国民皆保険制度と言われ、全ての人が保険に加入する事が義務づけられています。日本の公的医療保険の運営者は、政府、企業、市町村など複数ありますが、 どの保険に加入していても全国で同様の医療が受けられます。年齢や条件によっても異なりますが、一般的には、医療機関を受診した際には、総額の3割分を自分で支払い、残りの7割分については医療機関が患者さんが加入している保険者へ請求をしているのです。ですから比較的安価で医療を受けることができているのですね。

                    【保険医療制度の意義 曄々駝韻安価に医療を享受できる

                    *日本の医療費がいかに安価であるのか、盲腸で手術入院した際の医療費で比較してみましょう。
                    ≪盲腸での入院≫
                        日本;約37万円  (入院7日)
                    ニューヨーク;約240万円 (入院1日)
                        香港;約152万円 (入院1日)
                      ロンドン;約115万円 (入院5日)
                       グアム;約55万円  (入院5日)  

                    日本の医療費が海外と比較してあまりにも安価設定であることは知られていますが、比較してみるとあらためて日本の医療がいかに安価なのか分かりますね(国が設定した価格なのです)。そういえば海外旅行の時に病気になって高額な医療費を支払ったという話も聞いたことがあります。ついでに言うと、日本では救急車が無料なのは当然のことですが、海外では一回の出動で4〜5万円かかる地域もあります。 
                     

                    ・・・さて、皆様はこの国民皆保険制度により安価な医療を受けられること以外に、どんなメリットを思いつきますか?
                    保険証は日本全国どこの医療機関でも使える→皆様は同じ条件で、自分の受けたい医療を全国の医療機関から選ぶことができるのです。

                    【保険医療制度の意義◆杞駝韻質の良い医療機関を選別できる

                    仮に国民皆保険制度がなければ、例えば盲腸で入院する際に
                    A病院は、評判がよく医療費が150万円かかる
                    B病院は、評判は悪いが、医療費は30万円程度である
                    こんなふうに費用面での条件が異なることになるので、病院選びの基準が質か費用のどちらにに重点を置くのかで選ぶ病院が変わってしまいます。つまり、受けられる医療が貧富の差によって変わってしまうことになるわけです。また、病院選びも病院の評判や、病院ごとに異なる医療費との兼ね合いで大変になることで しょう。

                    我が国の【国民皆保険制度】では、保険証は日本全国どこの医療機関でも使えて皆様は費用の条件が同じ中、患者さんは良い医療を受けることだけに集中して評判のいい病院をぶことができるのです。
                    現在はインターネットが大分普及しているのだから、家から近いからといって評判の悪い医療機関を選んだりすることなく評判のいい病院を選び、質の高い医療を受けたいですよね。実際当院では、口コミや評判などを聞きつけてかなり遠方からの患者さんがいらっしゃいます。当院は神奈川県にありますが、北海道・東北・関西・四国などからでもわざわざ新幹線や飛行機を乗り継いで来院してくださるのです。それは、胃大腸内視鏡検査や肛門の日帰り手術を受けたい患者さん が良い医療を受けることだけに集中して病院を探した結果、当院を選んで受診して下さるからなのです。

                    (以上、終了)

                    ・・・いかがでしょうか。基本部分は網羅されていますね。
                    つけ加えるならば、保険医療制度は「まがいもの医療を排除できる」という重要な意義もあるのですが、これについてはまたの機会に。


                    複雑痔ろうの医療費が変わります

                    0
                      ここの病院は、いつも行っている病院よりも医療費が高い!!・・・お会計の際に、そう不満に感じたことはありませんか?・・・そもそも、医療費はどのように決まるのでしょうか?病院ごとに決めているのでしょうか?
                      いえいえ!!違います!!!
                      医療費(=診療報酬)は、厚生労働大臣によって決められています。同じ規模の医療機関で、全く同じ検査をし、全く同じ処置内容を行ったのなら、日本全国どこでも同じ料金になるのですよ。
                      「病院の規模」は入院できる一般病床の数によって分かれています。分類としては、診療所(ベットの数が19床以下)、病院(ベットの数が20床以上200床未 満)、ベットの数が200床以上ある病院・・・と、分れているんですね。「診療報酬」いう言葉は普段、診療所や病院など何気なく使っている言葉なのですが、こんな取り決めがあるとは驚かれる方もいらっしゃるでしょうね。



                      診療報酬改定は、医療機関の診療に対して健康保険組合から支払われる報酬の改定で、物価や人件費などの動向に応じて、ほぼ2年に1度、行われています。診 療報酬は1点=10円で換算され、すべての医療行為について点数が決められています。診療報酬を改定する際は、中央社会保険医療協議会(中医協、厚生労働 大臣の諮問機関)の議論を踏まえて、国の予算案を作成する際に、まず診療報酬全体の平均改定率が決められます。その後、個々の診療報酬の点数についての中 医協の答申を受け、最終的に厚生労働大臣によって決定されます。この改定によって点数自体が変動する項目があるのはもちろんのこと、新設される項目や逆に 削除される項目もあるくらいなので、医療機関を初め各診療報酬に携わる機関全てがこの時期、てんやわんやの時期を迎えるのです。さて、今回2012年4月 の改正で当院にとって大きく変わる部分の代表的なものが、複雑痔ろう根本術の点数の増加です(ちなみに単純痔ろう根本術の点数は変わりません)。


                      そもそも痔ろうとは
                      肛 門が化膿した「肛門周囲膿瘍」の方が、しばらく放置すると自然に排膿が起こって肛門の激しい痛み自体は消えるものの、かわりに肛門にやや固いしこりのみが 残り、慢性的な「鈍痛」「異物感」「不快感」が続く、あるいは再度化膿するといったような経過が痔ろうの患者さんの典型的な症状経過でしょう。痔ろうは内 痔や切れ痔と異なり、薬物治療は全く無効で、手術以外では治りません。
                      やっかいなことに痔ろうの手術(特に複雑痔ろう)は肛門科の手術の中では難 しいものです。痔核や裂肛を手術して「再発した」とか「肛門が変形した」といったトラブルはほとんど起きません。しかし、痔ろうに関しては、経験豊富な医 師が手術しないとこのようなトラブルがまれではありません。不幸にして痔ろうになってしまったら、とにかく「痔ろうの経験の豊富な肛門科」を受診すること が最も大事です。
                      痔ろうには単純で浅いものから、複雑で深いものまで色々なタイプがあり、各々の病型によって「やるべきこと」と「やってはいけな いこと」という明らかな区別があります。医師がこれをふまえた確実な手術を行うには大腸肛門科の専門病院で相当の修練を積む必要があります。これをわきま えない医師が手術を手がけてしまうと、「たれながし」の肛門をつくったり、再発を繰り返す恐れがあります。
                      仮に痔ろうを長年放置すると、ガンにな ることもあります・・・これは痔核(いぼ痔)や裂肛(切れ痔)と決定的に違う点です。痔ろう癌は一般の肛門癌に比べ、非常に悪性度の高いものです。専門施 設ですと年に数例、痔ろう癌の方をみます。「肛門科にいくのはいやだ・・・・痔で死ぬわけでないし・・・」長年の間、一度も医師の診察を受けずに無駄に市 販の薬を使いつづけた方がこのような不幸に遭います・・・・・。


                      複雑痔ろうと単純痔ろうの違い

                      こ こで簡単に、複雑痔ろうと単純痔ろうの違いについて、解説できればと思います。痔ろうは膿が出た後には膿が通った道がトンネルになって残ります、これが痔 ろうの管になります。初めは1本の単純なトンネルなのです。この時に手術をすれば簡単に治りやすいのですが、この痔ろうを長期間放置していると、以前に出 来た痔ろうの管の入り口に下痢の時などに大腸菌が進入して炎症を起こして再び膿が溜まります。溜まった膿は出口を求めてお尻の中をトンネルと掘るように進 んでいきます。以前に作ったトンネル以外にもどんどんお尻の中を掘り進んで行きます。そうすると以前は1本だった痔ろうのトンネルが枝分かれをして複雑な トンネルになってしまいます。これが複雑痔ろうです。
                      痔ろうの手術では、この痔ろうの管を取ってしまわないといけないのです。単純痔ろうなら1本 のトンネルを取るだけで済みますが、複雑痔ろうになるとたくさんトンネルが枝分かれをしているので痔ろうの管を見つけて取るのが大変になります。こういっ た背景から、同じ痔ろう手術であっても単純と複雑とで保険点数の差があり、今回の改正においてさらに差が開き気味に設定されたのです。(当院は単純痔ろう も複雑痔ろうも日帰りで手術を行っています)

                      「病状に対して医療費が的確に設定される」という公明正大な保険診療制度の中で、当院は早期発見・早期治療から医療費削減まで、しっかりと診療していければと思っております。おしりの症状でご心配なことがある方は、ぜひ当院までお越しくださいね。


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